サンズIR日本進出を断念

世界的な新型コロナウイルスの流行は統合型リゾート(IR)を運営する事業者にも大きな影響を与えています。米大手ラスベガス・サンズは日本でのIR開発からの撤退を表明しました。ゲンティン・シンガポー ルやギャラクシー・エンターテインメン ト・グループは、日本市場への参入意欲をあらためて示してきましした。
ラスベガス・サンズは横浜市がIR誘致を正式に表明すると、大阪府が夢洲で計画するIRへの応援を見送り、横浜を含む首都圏での開発に注力する方針を示していたようです。
ゲンティン・シンガポー ルは2020年売上高が36%減の4億6900万ドルとサンズ同様に減収となったものの、 横浜市のコンセプト募集に携わってきたことに触れ、同市が実施する事業者公募に期待を示しています。ギャラクシー・エンターテインメン ト・グループは61%減の50億7000万香港ドルと落ち込みがより大きいが、日本を含む海外市場での事業機会の模索を続けるとしています。
3社は1月に横浜で開かれたIR産業展に出展していましたが、横浜市は事業者の公募と国への整備計画の申請を予定どおり実施する意向のようです。
富裕層は「オンライン」へ移行!
カジノに入り浸っていた富裕層はオンラインカジノの普及からオンライン上でギャンブルをプレイする方向に移行しています。その流れが一度ついてしまうとカジノが復活しても、オンラインで十分だとなるのは避けられないとも言われています。
サンズ自体はゲーミング業者の中でもっとも大手で、正直なところ1、2カ月営業しなくても大丈夫なくらい資金を持っているがコロナで株価も大幅に下落して自己資本も減少したとも言われています。
株価は持ち直してきたものの、金融界はカジノ業界に今後も融資して大丈夫かと不安になっているそうです。コロナ第2波の懸念やオンラインカジノの急成長もあり、3密業種の典型であるカジノビジネスの先行きは未だ見えないのが現状です。
イベントも同様で、あらゆる面から見てカジノIR業界に厳しい情勢であるのは間違えないですね。